ダイエットやストレスなど、人それぞれ背景は様々ですが、「過食嘔吐」に悩む方が後を絶ちません。
食べてしまった食事を吐く、吐くことで空腹を埋めるために食べるを繰り返してしまい、止めることができない。
特に女性にはそんな悩みを抱えている人がたくさんいます。
ここでは、過食嘔吐の症状やその治療方法などを解説しています。
過食嘔吐とはどのような症状か?
過食嘔吐は自分で食欲をコントロールすることが出来ずに一般的な量以上の食事を食べてしまう過食の後に、自己誘発性嘔吐(自分で喉に指をいれて吐くなど)をすることを言います。
原因は様々あるようですが、多い事例としては「ダイエット」「痩せたい」「キレイになりたい」という、女性なら誰もが持っている欲求が引き金となっていることが多いようです。
始めは一度だけの嘔吐行為が、最悪死に至るような健康状態になっても続けてしまうようなケースあるようです。
精神的にも、身体的にも本人もその周りの人も辛い「過食嘔吐」もしその傾向があるようなら、すぐにお医者さんのカウンセリングを受けるなど、治療を行うことをおすすめします。
長く続ければ続けるほど抜け出しにくくなる負のスパイラルが働くのもこの「過食嘔吐」の怖いところでもあります。
過食嘔吐の疑いがないかチェック?
拒食症や過食症などの摂食障害は本人が気づかないうちに進行していることが多いようです。
まずは、自分でできる簡単なセルフチェックを行ってみるのが良いのかもしれません。
こちらのサイトに便利な自己診断機能がありましたのでご紹介いたします。
http://atmentalhealth.jp/sessyoku/
(@メンタルヘルス)
過食嘔吐は正式な病名ではありませんが、一般的に「自己誘発性嘔吐を伴う過食症」、または「自己誘発性嘔吐を伴う過食症」という扱いになることが多いようですが、原因や症状に関しては、人それぞれ異なる精神状態や環境などがあるため、様々なパターンが存在するようです。
過食嘔吐の疑いがあったらすぐ病院へ
過食嘔吐の疑いがある場合、まずかかるべき病院は何かになるのでしょうか?
基本的にストレスが原因になるケースが多いため、「心療内科」や「精神科」への受診をお勧めいたします。
治療には精神的な要因が大きく影響します。
1人で治療していくと、なかなかその習慣化した過食を止めることができず、逆にその「やめることが出来ない」というストレスから更に悪化してしまうことも考えられます。
信頼できる人に相談するなど一緒に治療をしてくれる家族などの協力者がいると精神的も肉体的にも助かるはずです。
過食嘔吐によるカラダへの影響
過食嘔吐によるカラダやココロへの影響は様々ですが、どの影響も健康上良いものはありません。
特に、若い女性に多いこの過食嘔吐によって、将来子供を生むことができなくなる場合や、歯がぼろぼろになって、若くても入れ歯にしなくてはならなくなるなど、一生背負う問題を引き起こす場合もあります。
過食嘔吐に関しての主なカラダへの影響は以下の通りです。
浮腫み、肌あれ、口内炎、薄毛(脱毛)
過食嘔吐を繰り返すと、一度はカラダに食べ物を摂取しますが、すべて排出してしまうため、極度の栄養失調に陥ります。その為カラダに大きな負担がかかり、まずは、栄養不足による肌荒れや、口内炎、亜鉛や鉄分の不足による、抜け毛や貧血、最悪栄養失調に陥る場合もあります。
体重の減少
過食嘔吐の場合は、体重が減少していきます。しかし健康的に痩せるのではなく栄養不足による体重減になるため、体力や免疫力が低下し、カラダへ深刻なダメージを与える場合があります。
生理不順、無月経
過食嘔吐による栄養失調のため、生理不順や無月経の症状が多くの方に現れるようです。無月経が続くと不妊症や子宮疾患、またホルモンバランスが崩れることでの体調不良など様々な問題を引き起こします。
歯が溶けボロボロに
嘔吐を繰り返すため、胃酸が歯を溶かしてしまいボロボロになってしまいます。人の見た目の印象にとってきれいな歯は重要なポイントですが、キレイになりたいという気持ちが原因で引き起こした「過食嘔吐」が結局そのキレイをダメにしてしまう可能性があります。
抑うつ状態、反社会的行為、自傷行為
健全なココロは健全なカラダに宿る。という言葉の通り、健康状態も精神状態も不安定になりがちです。特に、食べてはいけないのに食べてしまう。吐いてはいけないのに吐いてしまう。という自己嫌悪がうつ状態を悪化させてしまうこともあります。
過食嘔吐にならないために
過食嘔吐の原因はストレスによる場合や生活環境など、様々な要因が考えられます。
また、誰も過食嘔吐など摂食障害になりたくてなるわけではありません。この障害を起こす多くの方は、もっとキレイになりたい、もっと痩せたいという、純粋な気持ちが、少しだけ形を変えて現れてきたに過ぎません。
1人でこの障害を乗り切るには非常に困難が伴います。
自分一人で悩むこと無く、身近な家族や友人、またお医者様などに、しっかり相談してココロとカラダの両面から回復へ向けて一歩づつ前へ進んでください。