最近の若い人はお酒を飲まなくなった。ということを耳にする機会が増えましたが、お酒を楽しむ人たちで夜の街は毎日活気にあふれています。
しかし、酔った勢いでイッキ飲みをするなど危険なお酒の飲み方をしている人を時々見かけます。
急性アルコール中毒は最悪死亡することもある危険な症状です。もし、お酒を飲んでい、急性アルコール中毒のような症状がでてる人がいたらすぐに応急処置をしてください。
危険!急性アルコール中毒の症状が出ていたらすぐに応急処置を!
お酒は百薬の長と呼ぶこともありますが、飲み方を間違えると非常に危険な場合もあります
急性アルコール中毒はその代表的な症状で、その多くは「イッキ飲み」などや自分の限界量を超えたアルコールの摂取に原因があります。
もし、イッキ飲みや、お酒を普段あまり飲み慣れていない人など、体がアルコールの処理するよりも早く、飲んでしまうとカラダや頭が「コレ以上飲んではいけない!」と信号を出す前に、一気に酔が回ってしまい、「泥酔」状態になってしまうケースがあります。
この「泥酔」の状態であれば、時間を置けば回復していきますが、さらに許容量を超えたアルコールを摂取してしまうと「昏睡」状態になってしまいます。
この状態が急性アルコール中毒が危険と呼ばれる所以です。
昏睡状態に入ると最悪の場合、呼吸の機能が麻痺して停止し死亡してしまう場合もあります。
女性の場合、急性アルコール中毒ではなくても「泥酔」状態になってしまうと、男性に襲われるなどの別の危険の可能性も出てきます。
お酒を楽しむためには、適度な量を、適切なペースで飲むようにしましょう。
急性アルコール中毒の具体的な症状
急性アルコール中毒の症状は、一般的に下記のような症状のようです。
特に、昏睡状態になり意識がない状態になっていたらすぐに応急処置をして、症状が改善されない場合はすぐに救急車を呼ぶなどお医者さんの診察を受けてください。
意識の低下
自分だけでは立つことも、あることもできなくなるような運動障害や、ろれつが回らなくなったり意味不明な言動をするような意識障害を起こします。
低体温
体温が下がります。お酒によって震えだしたりしている場合は、毛布などでカラダを温めるようにしてください。
頻脈
脈が速くなり動悸を伴う場合があります。
尿・便失禁・嘔吐
嘔吐の中毒症状が現れます。また、意識が朦朧として、失禁する場合があります。急性アルコール中毒による死亡例の多くは嘔吐による窒息死が上げれます。決して1人にせず水を飲ませ血中のアルコール濃度を下げることと、病院へ連れて行くようにしてください。
昏睡
意識がなくなります。この場合心肺停止する可能性もありますので、すぐに病院へ連れて行ってください。
急性アルコール中毒の対処と応急処置
急性アルコール中毒を起こした場合、命に関わる重大な状態の可能性があります。
もし、急性アルコール中毒を起こしている人に気がついた場合は、119番通報で救急車を呼ぶなどすぐに応急処置を行うようにしてください。
通常、宴会の席などでは介抱する側もよっている場合が多く、冷静に判断出きないことがあります。
自分一人では対処出きない場合は、近くの人に頼むなど決して放置することはしないでください。
1.意識があるかどうかを確認
もし、意識を失っている状態でしたら、すぐに病院へ連絡し医師による治療を受けさせてください。
昏睡状態の場合、死の危険もある非常にあぶない状態の場合もあります。
2.衣服を締め付けを緩める
衣服の締め付けがきつい場合は、ボタンを外すなどゆるめてあげて、横にしてカラダが楽な体勢にしてあげてください。但しこの時に嘔吐による異物などが喉に詰まらないかを十分気をつけてください。
嘔吐による窒息死の可能性がありますので、決してそのような急性アルコール中毒の症状がでている人を1人に放置しないでください。
3.体を温めてあげてください
震えだしたり、寒がったりしている場合は毛布などで体温が下がらないようにしてあげてください。体を温めて安静にしていることで、症状が軽い場合は回復していくこともあります。
4.水やぬるま湯を飲ませてください。
急性アルコール中毒の原因は、急激にアルコールを摂取することによる血中のアルコール濃度の上昇によるものです。水やぬるま湯を飲むことで血中のアルコール濃度が薄まり、症状が軽くなることもあります。
急性アルコール中毒の怖さ
急性アルコール中毒は飲んでグラスを置いた次の瞬間に、中毒症状を起こすわけではありません。
イッキ飲みなどで、自分の飲むペースを乱された時などに、気がついたら急性アルコール中毒で意識を失っていたというのが、病院に運ばれる人の大半の感想のようです。
急性アルコール中毒の怖さはこの点にあり、酔って意識が朦朧としている間も、立って歩いたりすることができるため、酔って歩いて車に惹かれたり、川や海への転落、転倒による骨折などの怪我など、急性アルコール中毒の直接的な症状以外による様々な危険が発生します。
もし、イッキ飲みなどによる飲酒の強要が原因の急性アルコール中毒によって、死亡した場合は、酔っ払ってやってしまったという言い訳は出きません。刑法第二百五条(傷害致死罪)が適用され、3年以上の懲役が科せられます。