鼻水って何で出るの?黄色い鼻水には注意が必要な理由とは?
2016.5.31

鼻水って、なかなか止まらないと厄介ですよね。
でも、鼻水が出るのには理由があります!
そして、黄色い鼻水が続く時には注意が必要ですよ!
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鼻水が出る理由
風邪の症状のひとつである“鼻水”。
この鼻水、いつまでも止まらずひたすら流れてきたり、かんでもかんでもスッキリしなかったり、なかなか厄介ですよね。
鼻をかみながらの仕事は集中力が切れて効率が悪くなる…。
布団に入ったのに、鼻水が止まらないと眠れない…。
かみすぎで鼻が赤くなって痛いし恥ずかしい!!
「いったい“鼻水”って何?」
なんてイライラした事はありませんか?
実は、この“鼻水”、厄介物に思われがちですが、ウィルスや細菌を外に追い出す為の重要な役割をしてくれているらしいのです。
風邪などのウィルスというのは、私達の鼻や口から体内に侵入してきます。しかし、この時に体の中では、自然に『異物』を外へ追い出そうとする反応が起こるのです。
その反応が鼻で起きると、ウィルスを排除しようとして“鼻水”が出るという訳です。
鼻水には透明や黄色いものなど種類が!!
“鼻水”にも種類があります。
透明だったり、黄色だったり、緑色の時も!
また、さらさらの時もあれば、粘り気がある場合もあるんです。
どうやら“鼻水”の色や状態などの違いによって、体の中の様子を私達に教えてくれているようなんです。
≪鼻水の色と状態で分かる事≫
■透明でさらさら
鼻の粘膜が、軽い炎症を起こしている時に出るのが、“透明でさらさら”の鼻水。
アレルギー症状や、風邪のひき始めの時にみられる、一般的な鼻水の状態です。
風邪のウィルスや、アレルギー物質などに鼻の粘膜を刺激されて、それらを洗い流して外へ出す為に、さらさらの鼻水を出すようです。
■黄色くて粘り気がある
鼻水が黄色くなる原因は『膿』です。
侵入したウィルスなどと戦う為に、白血球が出動するのですが、鼻の中で戦った後、白血球の残骸と、やつけられたウィルス達が『膿』として鼻水と一緒に出てくるので、“黄色い色”になるのです。
その為、黄色い鼻水が出ている間は、体内で白血球が『異物』と戦っている最中だということがわかります。
■緑色
黄色の状態から、さらに症状が悪化すると、“緑色っぽい鼻水”になることがあります。
悪化させない為に…鼻水はこまめにかむ!
これまでご紹介したように、“鼻水”の中には、菌やウィルスが混ざっています。
すすってしまうと、その菌やウィルスを体内に取り込んでしまうことになります。それにより、風邪などの症状を悪化させることにもつながるのです。
鼻水が出たら、すすらずに必ずかんで外に出しましょう。
黄色や緑色の鼻水は、“風邪の治りかけ”なんて言われていますが、必ずしもそうではありません。
もう大丈夫と放置するのではなく、こまめに鼻をかんで菌が体内に入るのを防ぐ事が大切ですよ。
鼻をかむ時の注意点としては、『片方ずつ』かむこと。そして、勢いよくかむのではなく『優しく』かむことです。
両方一緒にかんだり、力強くかんでしまうなど、かみ方によっては、中耳炎の原因になってしまうこともあるので気をつけましょう。
黄色い鼻水には注意が必要な理由
風邪の時の“鼻水”についてお話してきましたが、黄色い粘り気のある鼻水が長期間続く場合は、『急性副鼻腔炎』や『蓄膿症(慢性副鼻腔炎)』などの病気の可能性もあります。
これらは、ウイルスや細菌の感染により、副鼻腔と呼ばれる部分に膿が溜まってしまう病気です。
黄色い鼻水以外の症状としては、次のようなものがあります。
≪副鼻腔炎の症状≫
●頭がボーっとしたり、頭痛がする
●匂いがあまりしなくなる
●顔が痛い
●喉のほうに鼻汁が垂れる
●鼻声が続く
●嫌な臭いがする
●息をするのが苦しい
●歯や歯茎が痛い
症状が軽い場合には、抗生物質を服用して治療します。
しかし、悪化してしまうと手術しか治療方法はないので、症状に心当たりのある人は、早めに専門医に相談しましょう。
鼻水が続く時には…
鼻水が出るだけの症状だと、「ただの風邪だから…」とそのまま放っておいたり、鼻炎薬を飲んで済ませてしまうという人も多いようですが、このように、他の病気の可能性もあるんです。
それに、戦っている時に無理に鼻水を薬で止めてしまうのも、体内から『異物』を出せなくなってしまうので、あまり良くないらしいですよ。
風邪の治りかけの時も、「熱が下がったから大丈夫」ではなく、鼻水が出ているうちは、体の中で一生懸命白血球が戦ってくれているということを忘れないようにしましょう。
戦っているうちに無理をするということは、また風邪などをぶり返してしまうことにもなります。鼻水の症状がなくなるまで、しっかり栄養のある物を食べて、ゆっくり休むことが大切ですよ。
黄色い鼻水は特に注意が必要ですが、そうではない透明な鼻水でも、一週間以上続くという場合には、細菌などによる二次感染などの疑いが考えられます。
そのままにしておくと、肺炎や慢性気管支炎などの病気を引き起こす恐れもあるので、単なる“鼻水”と思わずに、早めに耳鼻科などの医療機関を受診し、専門医に診てもらうほうが安心ですよ。
せっかく体内の様子を“鼻水”がサインを出して教えてくれているのですから、そのサインを見逃さないようにしたいですね。
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