脳梗塞の後遺症『麻痺』!リハビリで治る?予防方法は??
2016.6.8
脳梗塞の代表的な後遺症である『麻痺』。
リハビリをすれば、必ず治るの?
また、脳梗塞を予防する方法なんてあるの??
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脳梗塞の後遺症…代表的なのは『麻痺』
脳梗塞とは、脳に血液を送る血管がつまってしまうことで起こる病気です。
血管がつまってしまうと、そこから先に血液を送ることができなくなり、十分な血液が供給されなくなることで細胞は壊死してしまいます。
そして、壊死した部分が担当していた身体機能が失われ、様々な後遺症が残る可能性があるんです。
≪神経障害≫
脳梗塞の後遺症で代表的な症状とも言える『片麻痺』。
体の左右どちらかが麻痺してしまい、少ししか動かせなかったり、全く動かせないという状態になります。
また、細かい作業ができなくなったり、手足の動きを止められなくなるという運動障害が起こることもあります。
他にも、感覚・視覚・嚥下・排尿などにおいて、何らかの障害が残る可能性があります。
≪高次脳機能障害≫
新しいことが覚えられなくなったり、昔のことが思い出せなくなるといった記憶障害も後遺症のひとつです。
また集中力が続かなくなったり、思ったことを言葉にできないとか、文字がかけないといった症状が現れることもあります。
≪感情障害≫
感情をコントロールできなくなったり、うつ病になってしまうこともあります。
『記憶』などを担当している部分が損傷してしまうと、認知症のような症状が現れることもあるんですよ。
リハビリすれば麻痺は治るの?
脳梗塞によって、脳細胞が壊死してしまうと、損傷した脳の反対側の手足に『麻痺』の症状が現れることがあります。
この症状が、いわゆる『片麻痺』と言われるものです。
この麻痺は、回復する場合とそのまま残ってしまう場合があります。
回復するか否かは、
・脳のどの部分をどれだけ損傷したか
・意識障害があるか
・年齢
これら3つに大きく左右されます。
麻痺は、発症してから2~3ヵ月程で回復のピークを迎えます。
その後は少しずつ回復し、半年から1年で回復は終了となるのが一般的です。
この時点で麻痺が残っているとすると、そこから完治するというのはとても難しいのだそうです。
麻痺などの後遺症を残さない為には?
後遺症を残さない為の一番のポイントは『早期発見』です。
脳梗塞というのは、時間が経つにつれて、つまった血管の先にある脳細胞がどんどん壊死していきます。
壊死の範囲が広いほど重い後遺症が残るので、早くに異変に気付き、すぐに治療をすることが必要です。
≪脳梗塞の前兆≫
・頭痛や吐気
・手足や顔のしびれ
・手足や顔の麻痺
・ろれつが回らない
・手足の脱力症状
・めまいやふらつき
・言語障害
・物が二重に見えたり、欠けて見える
・意識がなくなる
・食べ物や飲み物が飲み込めない
・普段できていたことが、急にできなくなる
脳梗塞の前兆と見られる症状が現れた時には、すぐに専門医を受診するようにしましょう。
リハビリの方法は?
脳梗塞を発症して後遺症が残った場合には、できるだけ早くリハビリを開始する必要があります。それは、早く始めることで後遺症を少しでも軽減し、日常生活を送りやすくする為です。
リハビリは、病状によって三段階に分けて進められます。
≪急性期≫
発症直後から3週間までの期間。
この期間のリハビリは、寝たきりにならないようにすることが一番の目的となります。
リハビリの内容としては、重症度にもよりますが、『ベッドの上で手足を動かしてみる』『車椅子に乗る』といった簡単なものが多いです。
ずっと寝たままの状態でいるのを避けるようにしながら、機能回復を妨げないように気をつけて進められます。
≪回復期≫
症状が安定した時期から3ヵ月~半年くらいまでの時期。
この時期には、身体機能が著しく回復します。
日常生活で欠かせない、食事や歩行、そして排泄などの機能回復を目的としてリハビリが進められます。
リハビリ内容は、『歩行訓練』や『衣服の着脱』、また『手の訓練』として文字を書いたり食事や洗面を行ないます。
≪維持期≫
回復期を経過した後は『維持期』となります。
維持期にも、その人の症状に合わせたリハビリが行なわれます。
自宅に戻って社会復帰を目指したりしながら、回復した機能を生涯維持するということが目的となります。
長期間のリハビリとなる為、継続的に精神面でのケアも併せて行なわれます。
脳梗塞にならない方法は?
では、脳梗塞にならないようにするために、日頃何かできることはあるのでしょうか?
≪魚を食べる≫
脳梗塞の予防には、中性脂肪やコレステロールを減らして、動脈硬化を防いでくれるEPAがたくさん含まれている、魚を食べることが効果的と言われています。
EPAには、血液が固まるのを防いで、血栓を予防する効果もあるんですよ。
また、魚にはDHAも多く含まれています。
これもEPAと同じように、コレステロールや中性脂肪を減らしてくれます。
≪水分補給≫
脳梗塞は夏に多いそうです。
暑さのせいで汗をかくことで、“血液がドロドロの状態”になってしまうからです。汗をかいたら、十分な水分補給を心がけるようにしましょう。
≪塩分を控える≫
高血圧の人は、脳梗塞になりやすいという傾向があります。
塩分を控えて、高血圧予防に努めましょう。
脳梗塞になっても、後遺症が残らずに症状が改善したり、特に改善が見られないなどの理由で、お医者さんから処方された薬を、自己判断で勝手に飲むのを辞めてしまうという人も少なくないそうです。
しかし、脳梗塞を一度でも発症すると、再発する可能性が非常に高いと言われているんです。
再発防止の為には、日常生活や食生活を見直すのはもちろんのこと、処方された薬は、継続して服用するようにしましょうね。