妊娠中の貧血数値はどれくらい?貧血の症状や予防法は??
2016.5.28

妊娠中は貧血になりやすいそうです。
では、どれくらいの数値だと貧血と診断されるのでしょうか?
貧血の症状や予防法って??
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このページの目次
妊娠中は貧血になりやすい?
妊娠すると、出産にむけて血液は通常よりもたくさんつくられるようになります。しかし、血液の量は増えても、ヘモグロビンなどの“血液の成分”がつくられる量は普段と変わりません。その為、血液は薄まってしまいます。
また、妊娠中期以降は赤ちゃん自身も鉄分をつくるようにはなるのですが、お腹の中にいる間は、ママの体から優先的に鉄分を摂っているんです。
これらのことから、妊娠後期頃になると貧血になる、という妊婦さんが非常に多いのです。
妊娠するとお腹の赤ちゃんに栄養を運ぶために、血液循環はフル稼働しています。妊娠中期頃までは、それまでに蓄えてきた『貯蔵鉄』からも鉄分を送ることができるので、なんとか正常通り“健康な状態”を保てる場合が多いのですが、赤ちゃんが最も成長する時期に入ると、どうしても貧血になりやすくなるようです。
貧血の症状〜どれくらいの数値で貧血なの?〜
実は、妊娠中に貧血になっていても、症状が出なくて自分では全く気付かないという人がほとんどなんです。
妊婦検診の時の血液検査で、ある日突然担当の先生から「貧血気味なので、お薬出しておきますね」なんて言われて「え??」というかんじ。
ですが、人によっては様々な症状が現れる場合もあります。
≪貧血の症状≫
・疲労感
・脱力感
・めまい
・動悸
・冷えや寒気
・鼻血や歯茎などからの出血 など
貧血かどうかは、血液検査でわかります。
検診の時などに、初期・中期・後期の3回程度、検査が行なわれます。
元々、貧血気味の場合や、貧血が疑われるような症状が現れた場合などには、これ以外にも検査を行なうこともありますよ。
では、どれくらいの数値だと、『貧血』と診断されるのでしょうか?
通常、成人女性は、ヘモグロビン濃度が12g/dl未満が貧血と言われています。
しかし、医療機関によっても多少その判断基準は異なるようですが、妊娠中は一般的に、ヘモグロビン濃度が11g/dl未満になると貧血と診断されるようです。
血液検査の数値から、貧血と診断されたら??
では、貧血と診断された場合は、どうすればよいのでしょうか?
多くの場合は、担当医から薬が処方されます。
処方された鉄剤を服用することで、ほとんどの人は貧血の症状が改善されるのですが、その薬によって副作用が出ることもあるようです。
≪鉄剤の副作用≫
・便秘
・下痢
・吐気や嘔吐 など
副作用を軽減する為に、水分を多めに摂取することを心がけたり、胃薬や便秘薬などを併せて服用するという場合もあります。
また、副作用がひどいという時には、薬を別の種類の物に変更したり、錠剤ではなく注射に切り替えることもあるようですよ。
貧血は、症状が軽いうちに治すことが一番!
処方された薬は、きちんと服用するようにしましょうね。
自己判断で薬を飲むのを辞めてしまったり、飲む量を減らしてしまうと、症状が重症化してしまうこともありますよ。
妊娠中の貧血…ママや赤ちゃんへの影響は?
ここでご紹介しているような“通常の貧血(鉄欠乏性貧血)”では、お腹の中の赤ちゃんに何らかの影響が出るということは、ほぼありません。
しかし、貧血にはいくつか種類があり、これ以外の場合には赤ちゃんの成長に影響が出るということも考えられるので、お医者さんの判断によっては、詳しく検査をすることもあります。
また、貧血が出産に大きな問題を与えるということも、ほとんどありません。
しかし、かなり症状がひどく体力が低下しているという時には、まれに微弱陣痛だったり、お産が長引いたり、また出血量が多くなるということがあるようです。
出産が大変だと、その後の育児にも影響が出てきます。
できるだけ安産になるように、出産前には、貧血の症状を改善させ、体力をつけておきたいものですね。
妊娠中にオススメの貧血予防法
普段、貧血の症状が全くないという人でも、妊娠中には貧血になる可能性が非常に高いです。
妊娠中は、栄養バランスに注意した食事と適度な運動を心がけるようにしましょう。
≪食事≫
“貧血予防”ということを意識して、鉄分の多い食品を摂取するようにしましょう。
特にレバーや牛肉の赤身の部分、そして鰹や鰻など、吸収率の高いものを中心に摂ることをオススメします。
また、カロリーが低く、妊娠中に必要な他の栄養素がたくさん含まれている『ひじき』もオススメの食品のひとつ。冷凍保存できるので、時間があるときに、挽肉・油揚げ・人参など具材をたくさん入れて煮物を作っておくと便利ですよ。
また、鉄の利用率を上げるという効果を期待する為にも、鉄分だけを意識するのではなく、全体的に『バランスの良い食事』になるように気をつけましょう。
≪運動≫
妊娠中は、血液循環を良くするためにも、出産にむけての体力づくりとしても、適度な運動が必要です。
負荷の少ない、ウォーキングやマタニティスイミング、バランスボールなどが人気のようですよ。過度な運動は、貧血を助長してしまったり、体に負担がかかり切迫早産などの原因となることもあるので、避けるようにしましょうね。
お腹の中の赤ちゃんが、元気にすくすく育つ為には、ママが健康でいることが必要になります。
規則正しい生活と、バランスの良い食事、そして適度な運動を意識しながら、赤ちゃんに会える日を楽しみに、素敵なマタニティーライフを過ごして下さいね。